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ジャニヲタとして生きる

【現場感想】HiHi Jetsと美 少年の「少年たち 君にこの歌を」を見たら新世代にゾクゾクした

ジャニオタの皆様、お疲れ様です。

先日初日を迎えたばかりの舞台「少年たち 君にこの歌を」を観劇してきました。
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ネタバレあります












あらすじ

基本感はエビキス・関西少年たちの感じ。

  • 新入りはカナサシ
  • 脱走あり、出所後の未来なし
  • 船には乗らない
  • ライバルはユウトとタイショウ
  • 弟がいるのはミズキとリュウガ、ミズキの弟が病気になり脱走の流れになる
  • 橋本と那須が施設育ちで血の繋がっていない兄弟設定、放火犯
  • 金指くんは脱走中に死ぬ→あいつが死んだ朝の流れ
  • 誰も戦争には行かない

金指くんには戸塚祥太・平野紫耀みたいな雰囲気(何でもありがとうって返すとか、明らかに噛み合わない会話の演出)はありませんでした。スノスト少年たちであった戦争の流れや、ANOTHERでみられた反戦メッセージもなし。少年たちの葛藤と成長が大きく響いてくる感じ。

本編

すごくよかった。

スノスト少年たちよりも演劇の要素が強い。「HiHi Jets」「美 少年」という状態ではなく、1人の少年として、役としてに気持ちが向く演出だと思った。一人ひとりの罪状や「なぜ犯罪に至ったのか」も知る機会があって、役に寄り添えた。

フレッシュさもよかった。
えびきす、すのすとと比較して年齢的にフレッシュなのは当然なんだけど、罪状と理由が明らかだからこそ、少年ならではの悩みが透けて見える。言いようのない理不尽さや抑えきれない怒りが犯罪に結びついた感覚があるというか。すごい乱暴な言い方だと「それで犯罪犯すなんて、大人ではありえない」となりえるのがすごい。多分同じことをアラサーのスノストがやると、もう非現実的すぎる。
最年長のたかゆと(1999年11月生まれ)・なぁくん(2000年9月生まれ)でも21歳ですし、最年少の金指くんに至っては2004年生まれの17歳。「少年たち」という言葉がしっくりくる年代が演じると、こうも尖って見えるのかと感服しました。タイショウのRivalもよかった…めちゃくちゃ尖ってた…。

そして橋本涼さんすごくね??
オリジナルの少年たちシナリオなので終始重く、アドリプパートやお笑いパートはほぼありません。そんな中で、客席の笑顔をいちばん引き出していたのが橋本涼さん。その一方で、施設を守るために放火しようとした那須と一緒に罪を背負うシーンは秀逸。立ち振る舞いすべてに役の感情が乗っているようで、思わず惹き込まれてしまう良さがあった。
ただ、運動量が人一倍多いし、風の子一等賞でも一番動いているように見えるし(最後一人だけばーって走って階段登るのきつそう)、叫ぶ演技も多いように見えるから公演後半まで無事にいけるかドキドキしてしまう。サマパラでも動き過ぎて息上がったのを見たばかりだから余計に。
初年度・オリジナルシナリオで荒削り感があってすごい良いのだけど、無理だけはしないでおくれよ橋本涼さん…。

みじゅきはえび座で小さい子だったのをふと思い出して、みじゅきにもついに弟が…と勝手にエモくなりました。はしみずってすごいよ。存在感も立ち振る舞いもずば抜けて安定してて、はしみずがいれば大丈夫って思える。みじゅきと龍我がベンチで語り合うシーン、本当にこういう子供たちっていそうだなあとしみじみしながら見てたら思わず泣いてた。

猪狩くんの罪状とラストに関して

将来ラッパーになりたいと言ったら父親が激昂し母親に暴力をふるい、それを見て父親を刺してしまったという役。ラストシーンで一人ずつピンスポが当たって「父親にもう一度ちゃんと話してみる」という流れがあったんだけど、これがちょっと違和感があったな…。「親との衝突」は作間・浮所ペアがメインで語ってくれていたので、そこに居ない猪狩がなぜ…とちょっとだけ思いました。でも猪狩くんの表情がスッキリしてそうに見えたのでOKですが。

ショータイムに関して

オリ曲なしはちょっと、いや、だいぶ残念なポイントではあった。ショータイムの半分が太鼓演出で、回りながら太鼓を叩く演出はさながら滝沢歌舞伎。閉まったスクリーンにタイトルをバン!!って出すところとか、今年この会場で見たぞ、となった。少年たちto be!も同じラスト演出だったんだけどこれもう固定なの?あとなんか忍者が並んで\デューン/ってなるとこ歌舞伎の佐藤新さんの\デューン/てやつ思い出してしまった。ジャニーさんのスノスト少年たちに脳が慣れているところだったけど、歌舞伎などで徐々に滝沢さん時代に脳が慣れつつある。まだ完全に慣れてないから多少違和感があるのは多分わたしの脳のせい。

しかしながら、オリ曲なし、太鼓が半分を占めるショータイムについては、もっとハイ美のアイドルとしての良さは出せたのでは…?と思ってしまう部分もあり。コロナのせいで公演時間が短くなり、幕間がないから多少仕方ないとしても、2時間公演にできなかったのか?と思うなどした。15分延ばせばオリ曲2曲できたよ。スシテンプラ♪からの太鼓はどこに向けての舞台やねん、となった。少年たちもシンガポールに持っていくの?美担にとってあのショータイムはどうだったのかどうかを問いたい。スノストにとって少年たちでの新曲はとても貴重ではあったけど、サマステ・サマパラがハイ美にはあったからもう色々厳しかったんだろうか。ハイハイはMVも五騎当千もあるけど、美担あれで納得してる?ハイヒロは面白いけど現場じゃないしなあ。ほんと美担の感想が聞きたい舞台だった。ここ数年の美の扱いについて、不満が爆発してないか気になる。

総合

本編がすごく好きな少年たちになりました。今この年齢でしか出せない「少年たち」らしさが伝わってきて、改めてオリジナルシナリオの力を感じた。台詞回しやショータイム、細かい辻褄など気になる部分はあるにせよ、総じて良かったし、来年も観たい。