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ジャニヲタとして生きる

【2018/6/22配信開始】自担がモデル&アラサーJr担必読、宮木あや子「婚外恋愛に似たもの」

ジャニヲタの皆様、お疲れ様です。
友人から「A.B.C-Zが登場人物のモデルになっている小説がある」と聞いて、宮木あや子さんの「婚外恋愛に似たもの」を読みました。

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2018/6/22配信開始!!

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dtvで2018/6/22(金)から配信開始するそうです!!
みらきゅんメンカラ紫!!!!はい河合郁人!!!!今すぐdtv登録!!私はもう登録しました!!!!

パイレーツオブカリビアン

ジャニーズとの関連性を感じる表紙

 うちわに「愛」って。

どこかで聞いたことのある登場人物たち

 架空のアイドル事務所「ディセンバーズ」に所属する5人グループ「スノーホワイツ」を愛する5人の女性たちが主人公です。
 スノーホワイツのメンバーは以下の通り。
  皐月ジルベール:通称「ジルさま」冷酷そのものな見た目の美少年だが、実は気が遣える子。単独コンサートでは新曲の振付も担当。
  高柳主税:通称「チカちゃん」趣味は腹筋、特技はバック転。子犬のような大きな瞳が特徴。健全の象徴。
  大船眞秀:通称「マシュー」どこか暗い影のある美少年。
  神田みらい:通称「みらきゅん」左から二番目の子。ジルさまのことを「さっちん」と呼ぶ。
  八 王子:通称「ハッチ」最年少。年上のメンバー4人で構成されるグループに後から加入。

 どこかで聞いたことあるような5人が所属する「スノーホワイツ」。ちなみに先輩グループには「INAZUMA」「スコップ」などがいます。なおINAZUMAには佐久ジョンくんというメンバーがいて、「冬の鯉は鈍色に燻る」というドラマに出演中。

ヲタでなければ出会わなかった5人のJr.担(35歳既婚)が主人公

【5/28追記】dtv版のキャストを追記しました!

  主人公は全員「35歳」「既婚」という共通点を持った女性たちです。それぞれ住む場所も生活環境も職業も違っていて、スノーホワイツのヲタでなければ絶対に出会わなかった人たち。
 コンサートのチケット譲渡や、サイトでの交流を通して5人は出会いますが、お互いの背景が違いすぎて、でもわずかにコンプレックスが刺激される…という内面の描写も面白いです。
 ドルヲタ夫を持ち、男性不妊に悩むセレブな専業主婦桜井(みらきゅん担/崇拝系・リア恋:【dtv版】栗山千明さん)小金持ちで女の子の子供がいるが、その子供がいじめられている専業主婦山田(ジル様担/腐女子:【dtv版】安達祐実さん)執筆業(商業BL)を失い、再起の夢を持ちながらも工場で働く片岡(マシュー担/自己投影系腐女子:【dtv版】富山えり子さん)海外を飛び回る業界トップのコンサルタントだが親にJr.の応援を禁じられ風評を流される隅谷(チカちゃん担/オリキ・リア恋:【dtv版】平井理央さん)スーパーのパートで働く思春期の子持ち主婦、益子(ハッチ担/自担可愛がり系BBA:【dtv版】江口のりこさん)
 濃い…と思いましたが多分ヲタ10人集めれば全パターン網羅するような気もしました。それくらい、ジャニヲタにとっては「わかる…あるある…」の連続

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ドルヲタ夫が浮気したときのみらきゅん担の反応が秀逸だった

 ドルヲタ夫を持つみらきゅん担の専業主婦・桜井。夫はテレビ局に勤めるエリートですが、KGB64という川越のローカルアイドルに夢中。最終的には冠番組出演を引き換えに、推しと体の関係を持ちます。夫が枕営業に引っかかるという衝撃的な展開。
 桜井は浮気をしたことを責めるでもなく、単純な好奇心から質問するのですが、それがまた淡々としたヲタの質問で、シリアスなシーンながらも思わず笑ってしまいます。この人は心の底からヲタなのか!と思い感心しました。

「アイドルとセックスするってどういう気持ち? あなたみたいな業界コネを持たない、ほかの一般ファンを出し抜いた優越感ってどれくらい気持ち良いもの?」 

出典: 宮木あや子「婚外恋愛に似たもの」P.31

要所要所でA.B.C-Z・嵐担当ならニヤリとしてしまうシーンが多し

 前述の「スノーホワイツ」「INAZUMA」メンバーの特徴や、作中で登場するドラマ・舞台の名前もどこかジャニーズを彷彿とさせ、ニヤリとさせます。
 個人的には最終章の冒頭がニヤニヤの連続です。「スノーホワイツ」の単独コンサートに参加した5人がコンサートの余韻を引きずりつつも感想を言い合う冒頭で、「ジルさまの振り付けをハッチがちゃんと踊れていて感動した」という話題が出ます。
 ニヤニヤしすぎて本を閉じました。
 A.B.C-Z担はもちろん、嵐担の方もぜひおすすめです。A.B.C-Zと嵐を両方愛する私のようなヲタには本気でおすすめです。

まとめ

 「自担がモデルになっている」と聞けば迷わず手に取りたくなりますが、なんとこの本が発行されたのは2012年10月。おそらく執筆が決まった当初はA.B.C-Zデビュー前だと思われます。Jr.担は確かに厳しい事情も多く、作中でも「茨の道」と称されるほどです。ですが、そういう「茨の道」という題材を選んでくれて、なおかつA.B.C-Zを選んでくれた宮木さんには感謝すら覚えます。
 話のタネにでも一度読んでみて損はありません。

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