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ジャニヲタとして生きる

「恋する♡ヴァンパイア」というタイトルから想像もできない悲哀を背負った京本大我くんの役どころについて

ジャニヲタの皆様、お疲れ様です。

「恋する♡ヴァンパイア」東京初日、大阪2日目昼公演を観劇してきました!

大阪楽まで時間があいてしまったのと、あまりにも大我くんが背負った悲哀が重すぎてやばいのでブログに残します。
あと、パンフレットで「僕の中にあるハルトを皆さんに伝えられるようにがんばります!」と大我くんが言っていて、ちゃんと受け取りたいな~と思ったので。


#当記事はネタバレです!

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京本くん演じる「ハルト」基本情報

ヴァンパイア・ハイスクールに通う高校3年生で哲のクラスメイト。Black Iceというグループのリーダー格のイケメンで、理事長デレックの息子。ハルトが微笑むと女性はみなメロメロに倒れる。
#公式サイトからの引用。

これを聞いた京本担の第一印象
「微笑むだけでメロメロ~~!!!やばい!!大我てゃんのイケメンっぷりが遺憾なく発揮される~!!!とっつーありがと~!!!!」


観劇後の京本担
「ハルト悲哀を一人で背負いすぎだろ・・・おい・・・かわいそうだろ・・・」

悲哀がすごい

メロるどころの話じゃない。
あとぽつぽつと挙がる「DV彼氏」という感想。

いったい京本くん演じるハルトとはどんな役なのか・・・考察を兼ねてまとめておきます。

初見で感じた悲哀

落ちこぼれと揶揄していた哲に、獲物であるキイラを先に見つけられてしまいます。
Black Iceのメンバーにも裏切られ、極めつけは、目の前で哲に父親を殺されます。
父が死んだ後、理事長というポジションを受け継ぎ哲に復讐を誓って終わります。
底抜けに明るいラストシーン、一人だけ一切笑うことなく佇むハルトは「一人だけシリアスをせおって・・・」と私のメモにあるように、悲哀の塊でした。

観劇後の考察

父親の愛

デレックがハルトのことをほとんど愛していないのではないかと思わせるシーンも多々あり。父親の「あやつり人形」を彷彿とさせる演出もありました。

①ハルトの歌
大我くんのソロ。後半、舞台上段にデレック、舞台にはハルトという立ち位置で二人が同じ振り付けを踊ります。最後、ハルトはデレックの方を向いて力強くダンスをするも、一瞬うなだれてデレックに引き上げられ、操り人形のようにデレックの手足とハルトの振り付けが連動するシーン。
デレックはキイラの祖母であるアリサを愛しており、瓜二つのキイラを求めてハルトや哲たち生徒へ卒業試験と題してアリサを探すよう指示します。ハルトに期待される役割はキイラを探すこと。息子であっても父親の目標を実現する道具でしかない、という演出がなされているように感じます。

②バトルシーン
キイラを哲たちが救い出すためにBlack Iceやデレックと戦うシーンにおいて、ヴァンパイアたちにストロボの光を浴びせ動きを止める場面があります。
ここでストロボの光をデレックは背中を向いて防ぐのですが、その際にマントで庇った相手が一人。その相手は息子ハルトではなく自身に恋心を寄せるサニー先生。サニー先生はデレックを庇って命を落とすほど心酔していますし、キイラ探しの進捗管理も任されていることからハルトよりも使える存在だったのでしょう。
デレックにとって周りの存在を評価する基準は、有用性でしかないことが強調された演出でした。

ハルトと父親

愛されずに育ったと思われるハルトですが、悲しいかな、父親からの評価を求めているんですよね。というかハルトという存在自体の自己肯定感が異様に低く、相対的に他者より勝っていることでしか自分の存在を肯定できないように感じます。
父親への想いが垣間見える演出もありました。

①Find Her(1幕)
卒業試験でキイラを見つけた人には主席の称号が与えられる、と知った生徒たちの歌。「一流企業に入る」など各々の夢を生徒が語る中、ハルトが語ったのは「親父の尊敬を集める(??)」父親の存在を意識していることが言葉にされます。

②「親父」と「お父さん」
劇中歌の中ではデレックのことを「親父」と呼ぶけれど、デレック本人の前では「お父さん」と呼びます。「親父」と呼び強がる外面の割に、「お父さん」と従順な姿勢を見せるハルト。きっと反抗期もなかったのでしょう。反抗することもできず、ただ従順に従うことで親の愛を求める姿は、親子の姿としては未発達で幼いように感じます。ふたりの親子関係は、成熟することはないのだろうと感じさせますね。

③復讐
哲に父親を殺され、復讐を誓うハルト。自分を抑圧していた親を殺されても、「これであのロリコンオヤジから開放されたぜ!ラッキー!」とならないのがハルトの悲哀そのもの。あんな父親でも、ハルトは大切に思っていたんですよね・・・なんだそれつらすぎんだろ・・・。

ハルトと哲

真逆の存在として描かれるハルトと哲。エリートヴァンパイアのハルト、落ちこぼれの哲。魔法が使えるハルト、使えないのでVポイントに頼る哲。
本来ならハルトは哲のことなど気にもとめないはずですが、ハルトは哲を強烈に意識しています。

①抜き打ちテスト
「ヴァンパイア!」「ヴァンパイア!」の掛け声と足上げがとにかくかわいい抜き打ちテストですが、実はこのシーン、ハルトが哲のことをガン見しています。
礼儀正しくまじめに授業を受ける哲くんは抜き打ちテストのヴァンパイアダンス(?)でもシャカリキです。隣に配置されたハルトは、授業こそやる気を見せないものの、哲のシャカリキダンスを何度も見て歯を食いしばりシャカリキに踊ります。

哲って、努力とか特段しているように見えません。授業には遅れてくるし、「人とは違う夢がある」ことだけを言い草にして自分を特別な存在にしてる。もちろん彼の優しさは評価すべきポイントであるのですが、ヴァンパイアとしてはダメダメですよね。
かたや、ハルトは父親に気に入られるためとはいえ努力しているように見えます。
努力して今の実力を保つハルトと、ポテンシャルが高いが努力していない哲。ふとした瞬間に二人の何かが拮抗してしまい、ハルトが焦ることもあるように見えました。

②キイラとハルト、キイラと哲
「歌が好き」「作曲が好き」という共通項を突破口として惹かれ合うキイラと哲。
ですが、キイラの両親に哲がヴァンパイアだとバレてしまい、哲は追い出されてしまいます。そこに現れたハルトは、キイラに向かって微笑む。「さあ、パーティーといこうか」

はい!!!!設定思い出して!!!

「微笑むだけで女性がメロメロになる」ハルトですよ!!「Hey、俺のものになれ」「Baby、俺についてこい」のハルトですよ!!微笑まれたらキイラちゃんとはいえメロメロに・・・・・・・

メロメロに・・・

ならない。

ハルトの魔法みたいな魅力でも、想いがなければ女が落とせない。そしてその想いは、哲しか持っていない。ハルトのプライド崩壊はここからはじまっていたのかと思うとひやりとする演出でした。

大我くんとハルト

脚本が伏線を張っていても、演者がダメなら全部ダメです。
大我くんの演技で、特にハルトの悲哀が出ていたなあというところを書きます。

①「すみません、・・・お父さん」
上述、デレックに成果を出せないことを謝罪するシーン。声色に寂しさが乗っているような気がして、好きです。

②キレる演技
顔を傷つけられたハルトは哲にガチギレします。「顔はやめろって・・・」と静かな口調から一転、ナイフを取り上げ「はい、貰い!」これ文章で表現できないの本当に切ないんですがめちゃくちゃキレてます。こんな大我くんどこにいたの?ってレベルで初見のキレ。麻耶よりキレてる。
個人的にここは「ヴァンパイアとしての価値を示す美しい顔を傷つけられ、父親に認められていた部分が損なわれたことに対してガチギレしている」と解釈しています。クールで高飛車なハルトが髪を振り乱してキレるあたりで、哲がハルトに(あくまで卒業試験としては)肉薄していることを感じさせてくれました。ハルトの儚さがありますね。


もちろん、力強い歌とか、キレキレのダンスとか、そういう部分全部ひっくるめてめちゃくちゃ素敵です。SixTONESとしての大我くんというより、舞台俳優京本大我って感じ。好き。(メロヲタ)

大我担としての見どころ

もうここからは邪念も含めて「エロい」「とにかくエロい」とかそういうところも書いていきます。

・開始5分で繰り出される「Baby、俺についてこい」は瀕死
・哲にぶつかって「お゛ぉ゛ぃ゛!?」のオスみがまじでやばい
・2幕冒頭「Find Her」で客席見るの本当かっこよすぎて死ぬ
・ハルトの歌に入る前に舌ペロするの本当にやばい
・ハルトの歌、「ひと噛みゾッコン」で自分の首筋を指でスッてやるのしんどい死ぬ
・最後、校訓を言ってる生徒たちを見ている目が感情のない死んだ瞳すぎて守ってあげたい愛をあげたい
・カテコがとにかくかわいい
・お尻ぺんぺん、投げチュー、笑顔のオンパレードでとにかくかわいい

もう邪念がすごいです。初日終わった後「DV彼氏だけど好き・・・」って言ってたんですけど大我担新たな扉開いたよね確実に。少年たちのキョウモトが見たら卒倒しそうな役だけど好き。どっちも養いたいです。(BBA)

千秋楽まで頑張ってください!!

では大阪楽いってきます!